NET(回答)金額ってなに?
建設業界における用語を解説します!
お客さんからNET金額を教えてと言われたけど何のこと?
そんな人に向けて、
建設業界におけるNET金額、回答金額の意味を解説します。
NET金額=値引き後の金額
建設業におけるNET金額(回答金額)とは、値引き後の金額のことです。
例えば見積金額が50万円で値引き後の金額が45万円であれば、NET金額45万円と表現します。
NET金額と回答金額は同じ意味です。
ちなみに見積金額50万円、NET金額45万円の場合は掛率(値引き率)が9掛けと表現されます。
50万円×0.9=45万円
この掛率という表現も建設業界では頻出する単語ですので合わせて覚えておくといいでしょう。
建設業界ではNETありき
建設業界においてはNET金額ありきです。
ぶっちゃけ見積金額はお飾りのようなものです。
その理由としては建設業界の商品(建物)は全てがオーダーメイドなので、
定価というものが無いからです。
家電であれば定価がしっかりと決まっていますが、建設業界では定価がありません。
なので最初の見積金額はいくらでも操作が可能です。
お客さんも見積金額など当てにせずNET金額で割引されることを前提に考えています。
予算との兼ね合いでは何回も値引き交渉が行われ、
何回もNET金額を回答する案件もあります。
なので施工者側もNET金額を前提に見積を作成する必要があります。
間違っても最初からNET金額くらいの金額で見積金額を作らないように注意しましょう。
客先は必ず値引き交渉をしてきますので、施工者側もNET金額を意識して見積金額を操作する必要があります。
馬鹿正直に見積金額=NET金額で客先に提出すると苦しい金額交渉になりますよ。
金額を細工するならどの項目?
見積金額を操作する必要があるのは理解したけど、どの項目で細工すればいいんだ?
そんな疑問を持たれるでしょう。
ズバリ細工するべきは工費類です。
機器類などは定価が決まっているので客先も大体の金額感を把握しています。
その為、機器類で金額を細工してもバレやすいです。
それと比べて工費類は定価が無いので客先も金額感を把握しにくい項目です。
もちろん人工という考え方を理解している人であればおおよその金額を査定できますが、
それでも機器類と比べれば工費類は査定しにくい項目です。
このような理由から、見積金額を操作するのであれば工費類で細工するのがおすすめです。
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