サブコン営業職の仕事内容を解説。
顧客訪問で受注を勝ち取る
サブコン営業職の最大の仕事内容は顧客訪問を行い、案件受注を勝ち取ること。
ちなみに見積作成は設計部、受注後の施工は工事部が行うように分業されている会社が一般的。
おもにサブコンが対象とする主に顧客は下記の2種類。
・ゼネコン
・施主(建築主)
顧客ごとに営業方法や案件受注までの流れが違うのでそれぞれ解説をしていく。
ゼネコンへの営業方法
ゼネコンからの受注は主に新築案件であることが多い。
訪問先としてはゼネコン内の調達部や設備部が対象となる。
受注までの流れは大きく分けて下記3パターン。※受注の確立は下に行くほど高い。
①見積図面(概算図or精算図)による価格競争
②設計段階から図面協力を行う
③施主からの特命推薦をもらう
それぞれのパターンの特色や受注までの流れを解説していく。
①見積図面(概算図or精算図)による価格競争
特徴:ゼネコンからの案件受注で最も一般的なパターンだが、受注確率はあまり高くない。競合他社との差別化は無く、単純に安い金額を提示した会社が案件を獲得する。
メリット:自社での作業が見積だけなので手間が少ない。
デメリット:単純な価格競争なのであまり利益が見込めない。受注確率が低い。
受注までの流れ:①ゼネコン担当者から図面を受領 → ②見積作成 → ③ゼネコンへ見積提出 → ④金額交渉
②設計段階から図面協力を行う
特徴:見積図面の作成をゼネコン下で協力するパターン。プロジェクトの一番最初から協力を行うので対ゼネコンに対して交渉がしやすく、受注確度は高くなる。
メリット:図面作成をすることで他社が把握出来ない予算感やVE内容を把握できるので、ゼネコンへの交渉が優位になる。設計協力をしていることで他社が前向きに見積対応してこない。
デメリット:設計作業は手間が多く人件費コストが大幅にかかる。
受注までの流れ:①ゼネコン下で設備図面の作成 → ②見積作成 → ③ゼネコンへ見積提出 → ④価格交渉
③施主からの特命推薦をもらう(※特命とは指定の業者を必ず起用すること)
特徴:施主(建築主)から指定の会社を起用するようにゼネコンへ推薦をしてもらうパターン。受注はほぼ確実だが、近年はあまり発生しないパターン。
メリット:受注確度が非常に高く、また競争相手が居ないので高い利益が見込める。
デメリット:特になし。強いてあげるなら近年は特命という考え方がほぼ無いということぐらい。
受注までの流れ:①施主からゼネコンへ特命推薦として指示してもらう。 → ②見積作成 → ③ゼネコンへ見積提出 → ④価格競争
施主への営業方法
施主からの受注は基本的に改修工事であることが多い。
改修工事とは建物の設備(空調機や配管)を更新する工事のこと。
施主からの受注のメリットや流れはこんな感じ↓
メリット:ゼネコンと比べ見積査定が厳しくないので適正な益を確保できる。
デメリット:予算が確保出来なければ工事実施が実現しない。
受注までの流れ:①改修工事の提案書を作成し施主へ提案を行う → ②見積を作成し施主内で予算を確保してもらう → ③予算が確定したら再度見積をして契約金額の確定 → ④施工実施
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